バッハと数字の閑話

音楽家は

兎角教会音楽の作曲において

数字の持つ象徴と向かい合うことになります

 

そして数字を織り交ぜ音を紡いでゆく・・

 

しかし

それは造詣が深い作曲家であればあるほど

巧妙に隠すものだと言われています

 

アインシュタインも似たような発言をされていました

 

バッハが遺した

前奏曲とフーガ

 

 

“三位一体のフーガ”と呼ばれていたりします

 

バッハが数の秘蹟という思想に深く接した理由の1つに

詩人のピカンダーという人物が浮上します。

 

バッハが教会音楽の監督に就任した時代の話です。

ピカンダーの徹底した数字の扱いにバッハは感銘を受けたそうで

この数字思想に通じたバッハは

自身の創作において

アルファベットを数字に置き換え、曲の中に暗号として遺したと

言われています

 

まるでダヴィンチ・コードのようです

 

分かりやすい一例として

 

ブランデンブルグ協奏曲第3番

 

ここには3という数字の秘蹟を顕著に感じることができます

 

第3番

全部の3つの楽章

楽器パートが3つで構成

楽器の演奏者は3人ずつ

第一楽章は3✖️3の9つの構成

主題の動機は3つの音から構成

主題の音価は3の3乗=27

 

西洋宗教はもちろん

東洋思想においても

3は神秘的な意味合いを持つことが多いです

 

余談ですが

 

その昔

JAZZピアニストのもとで修行中

不意に師が言った言葉

 

“数列を美しいと思えるのなら どんな分野の芸術家にもなれる”

 

その意味を

今はわかる気がしますね・・・